2008年読了本一覧-3

(10月)

348◇高楼方子「十一月の扉」☆☆
 偶然見つけた素敵な洋館に惹かれ、二学期の間だけ下宿することになった
 中学生の少女。個性溢れる住人との生活の中で、ふと物語を書こうと思い立つ。
 思春期の少女のきらきらした思いがあふれだしてる一冊。

349◇雨森麻杜「あしたびより1」☆☆
 魔術師の血筋と定められて生まれた少年と、1日ごとに記憶がリセットしてし
 まうメイドの少女。偶然二人が出会った事で、目を背けていたそれぞれの暗闇に
 うっすらと光が差し始める。会話文のカギカッコ被しは、好きではない。


350◇石持浅海「水の迷宮」☆☆☆☆
 リニューアルした水族館で、魚を狙った謎の脅迫事件が起きた。それも三年前に
 水槽の裏でひっそりと過労死した職員の命日に…。奔走する職員をあざ笑うかの
 ように起こる事件、疑心暗鬼に陥る職員達。全ての謎が解けた時、正と負の相反
 する感情が湧き上がる。水族館好きな方にはオススメのミステリ。

351◇小路幸也「うたうひと」☆☆☆☆
 sing&songに魅せられた人々の短編集。少しでも音楽に携わったことのある人
 だと更に実感を持って読めるんだろうな。

352◇佐藤多佳子「一瞬の風になれ 3」☆☆☆
 三年生になり最後を意識しプレッシャーを背負いながらのレース。走れる事への
 喜びや、気に入らない後輩に対するやきもき感、気になる少女への針が振り切れる
 ような強い想い。短く区切ったスピード感あふれる文章も気持ちが良い。でも
 「え?ここで終わり?」って終幕だったので☆ひとつマイナス…。
 
353◇よしもとばなな「サウスポイント」☆☆
 引っ越しで途切れてしまった幼い恋。しかしある日耳に飛び込んできたウクレレに
 より、彼の連絡先が分かったものの、なんと彼は一年前に死亡していて…?
 文章や内容というより、筆者の小説の方向に自分が興味を示せなくなってきている
 事が少し悲しい。どうしても初期作品の方が好きなのだ。

354◇荻原規子「RDG レッドデータガールはじめてのお使い」☆☆☆
 霊峰の麓の神社で守られるように暮らす泉水子。極度の引っ込み思案なのだが
 前髪を少し切った事から世界が少しずつ変わり始めた(面倒な方へ)。
 誰の気持ちになっても読めないので居心地が悪い話。続巻が出るか不安。

355◇小林賢太郎「小林賢太郎戯曲集」☆☆☆☆
 演劇コンビ・ラーメンズ初の戯曲集。文字で読んでも面白い。

356◇大崎梢「夏のくじら」☆☆☆
 4年ぶりに高知よさこい祭りに参加することになってしまった主人公。嫌がり
 ながらも参加を決意したのは、4年前に出会ったある人物を捜すためだった。
 表紙絵は一見サワヤカに見えるが、よく見ると怖い。特に裏側。

357◇伊坂幸太郎「死神の精度」(再読)☆☆☆☆
 対象人物を七日間観察し「可」の報告をする死神・千葉。人間っぽく作られた
 死神には食欲も痛みもなく、ただ一つだけ好むものは「ミュージック」。初期
 作品とリンクあり。映画も一度見てみたい。
 
358◇養老孟司「バカの壁」☆☆☆
 己が知らず知らずのうちに作り出している無意識の壁。常識・経験・誤解に
 よって無駄に堅牢頑固になっているこの壁を消していきたいと思わされた。
 口述筆記に近い形式をとってできた本なので、読みやすい。


359・360◇夢野久作「ドグラ・マグラ 上下」(再読)☆☆☆
 “日本一幻魔怪奇の本格推理小説”として名高い作品。小説としてすごいけど
 ミステリとしては読了後の据わりがよろしくない。

361◇東野圭吾「ゲームの名は誘拐」☆☆☆☆
 完成寸前のプロジェクトを中止させられ、屈辱を味わった主人公は、酔った
 勢いも借りて、一言副社長に文句を言ってやろうと屋敷までやってくる。
 しかしこっそり屋敷から抜け出してくる少女と出会い、「副社長が憎い」と
 いうお互いの利益が一致した二人は、狂言誘拐を企みはじめた。

362◇誉田哲也「武士道シックスティーン」☆☆☆
 宮本武蔵が心の師匠・剣道ひとすじの人生を驀進している磯山香織が屈辱的な
 敗北を味わった相手は剣道歴の浅いド素人・甲本早苗だった。性格が正反対の
 ふたりが剣道部のライバルとして影響しあう青春剣道ストーリー。

363◇折原一「クラスルーム」☆☆
 同シリーズ「タイムカプセル」のアナザーストーリー。クラス会の通知が届いた
 ものの差出人は見覚えのない名前だった。暴力教師に押さえ込まれた最悪の
 記憶を持つ三年B組のメンバーは、徐々にある夏の事件を思い出していき…。

364◇養老孟司「超バカの壁」☆☆☆
 「バカの壁」「死の壁」出版により筆者の元に多数寄せられた質問に答える形
 で出版されたのがこの本。質問に対して万人納得の答が書いてあるわけでは
 なく、あくまで養老氏自身の答なので、鵜呑みにせず読んだ本人がじっくり考え
 なければならない。それがこの本の言いたいことだと思う。

365◇支倉凍砂「狼と香辛料」☆☆☆
 駆け出しの行商人ロレンスが出会ったのは、豊作を司る神・賢狼ホロと名乗る
 美少女だった。北へ向かう旅路の途中で桁違いな儲けばなしを耳にした二人は
 疑いながらもその話に乗るのだが…?アニメもクオリティ高いです。

366◇誉田哲也「武士道セブンティーン」☆☆☆☆
 東京と福岡という遠距離ライバルになってしまった磯山香織と甲本早苗。早苗
 のおかげで部にうちとけてきた磯山とは対照的に、剣道強豪校のスパルタ指導
 にいまいち馴染めない早苗。離れているから強まる絆もある。

367◇坂東眞理子「女性の品格」☆☆☆
 世間やテレビで作られた女性像を排し、「よき女性らしさ」を心がけては?と
 穏やかに書かれた一冊。もっともだが全然できてないやという事ばかりで、
 勉強になりました。

368◇西澤保彦「スコッチ・ゲーム」☆☆☆☆
 タカチ&タックシリーズ。タカチこと高瀬千帆が高校卒業時に遭遇した奇妙な
 連続殺人事件。奇妙な証言が相次ぎ、二年間未解決のこの事件の謎は解けるのか。
 
369◇東京するめクラブ「地球のはぐれ方」☆☆☆
 村上春樹・吉本由美・都築響一の三人が世界各地の「ちょっと変な」土地を
 見て回る。名古屋・熱海・ハワイ・江ノ島・サハリン・清里。
 名古屋ってそんなに異質な文化?


370◇竹内真「シチュエーションパズルの攻防」☆☆☆
 文壇バーのアルバイト小僧として働く主人公は、バーの名物作家・辻堂珊瑚郎と
 出会い、日常の謎をスラスラっと解くミステリアスな彼を興味を持って観察する
 ようになる。ちょ〜っと珊瑚郎先生に都合よく書きすぎてるって部分もある。

371◇高橋弥七郎「灼眼のシャナ」☆
 高校生の主人公は突如「喰われて死んだ」。しかし死により彼に宿ったモノを
 守るために、炎髪灼眼の少女が目の前に現れ、主人公の人生は大きく軌道を変え
 たのだった。ストーリーは薄くて細い。あくまで若い男性向け小説だな〜っと。

372◇さとうさくら「メルヘンクラブ」☆☆
 一年前にふられた恋人との思い出だけに耽りながら大学の事務員として働く
 マナベは、学生と間違えられ勧誘された「思い通りの夢が見られる」サークルに
 入り、元・恋人の夢を見まくってやろうとしたのだが…。話の大半、主人公マナベ
 の動きが気味悪かった。でも怖いもの見たさで読むのを止められず。

373◇近藤史恵「ガーデン」☆☆☆
 同居人失踪後に届いた小指入りの箱、美しく丹精された庭園で起こる連続殺人、
 ミステリアスな娘・火夜を巡り、謎と思惑が絡み合う芝居のような作品。

374・375◇たかぎなおこ「150cmライフ」1・2 ☆☆
 150cmのイラストレーターが描く小さい人々から見た生活。靴と服が不便だよ。

376◇小路幸也「空へ向かう花」☆☆☆☆
 一人の少女を殺してしまった男の子と、死んでしまった少女の親友だった女の子。
 どうしようもなくやりきれない気持ちを抱えた二人の偶然の出会い。二人の周り
 にいるどうしようもない大人と、どうにかしたいと思う大人たち。オンボロビル
 の屋上に空中庭園を作りたいという二人の願いは叶うのか。読み進むほどに胸が
 苦しくなるが、ラストでは少し救われたような気がする。

377・378◇小野不由美「月の影 影の海」上・下(再読) ☆☆☆☆☆
 十二国記シリーズ一作目。真面目な女子高生・陽子の前に現れたのは謎めいた
 金髪の美青年。彼に連れ去られてやってきたのは、全く見知らぬ世界だった。
 右も左もわからない土地で美青年の名「ケイキ」だけを頼りに彷徨う陽子は
 襲いかかる妖魔と、自分を利用しようとする人々に翻弄され続ける。


379・380◇小野不由美「風の海 迷宮の岸」上・下(再読) ☆☆☆☆☆
 十二国記シリーズ二作目。麒麟を育む蓬山で、成ったばかりの麒麟の実が消えた。
 10年後に見つかった麒麟は幼く不完全ながら、優しく気弱な少年になっていた。
 しかし麒麟としての自覚もないまま王を選ばなければならない少年は、深く葛藤
 し続けることになる。

381◇小野不由美「東の海神 西の滄海」(再読) ☆☆☆☆☆
 十二国記シリーズ三作目。500年にわたり王朝を維持し続ける雁国。しかし延王
 が即位した当時は人口も激減し、見渡す限り荒廃した国でしかなかった。
 ただ一度きりの不幸な子供達の出会いが、国家を転覆させる大反乱の幕開けになる。

382・383◇小野不由美「風の万里 黎明の空」上・下(再読) ☆☆☆☆☆
 十二国記シリーズ四作目。慶国の女王になったものの、執務どころか最低ライン
 の知識さえもなく悩む陽子。国が傾き皇女としての座を追われ奴隷の生活に墜と
 された少女、海客として言葉も通じない国で蔑まれ泣き暮らす少女。少しでも
 幸せな生活を掴むため、運命を変えるため、三人の少女が長い旅に出る。

384◇小野不由美「図南の翼」(再読) ☆☆☆☆☆
 十二国記シリーズ五作目。王が倒れ国が荒れ妖魔や天災によって人々が苦しむ中、
 恵まれた生活をしながらも国の有様に強い疑問を持つ少女・珠晶。堪忍袋の緒が
 切れたある日、珠晶は宣言する「この国を統べるのは私しかいない!」

385・386◇小野不由美「黄昏の岸 暁の天」上・下(再読) ☆☆☆☆☆
 十二国記シリーズ六作目。王座について半年、反乱軍鎮圧に出かけたまま消息を
 絶った泰王、同時に突如消えた泰麒、混乱のまま泰に偽王が立ち、あっという間に
 国は荒れる。味方を全て失い、命がけで慶国の門を叩いた泰国の将軍は、最後の
 望みを陽子に託した…!

387◇小野不由美「華胥の幽夢」(再読) ☆☆☆☆☆
 十二国記シリーズ七作目・短編集。名将の王でありながら理由も分からず沈んだ国、
 無能の王を討伐しながらも仮朝の王を辞退し続ける将軍、陽子の命の恩人・楽俊の
 現在など6編をおさめた短編集。


(11月)

388◇樋口裕一「頭がいい人、悪い人の話し方」☆☆☆☆
 何気ない会話から受ける好印象と悪印象、自分は悪い意味で使っていないけれど
 他人からすれば気分の悪い言葉など、すごく勉強になりました。直した方がいい
 所だらけです…。
 
389◇樋口裕一「頭がいい人、悪い人の<口ぐせ>」☆☆☆
 条件反射的に出てしまう「口ぐせ」で損をしていませんか?「すげー」「マジ?」
 「とりあえず」「どっちでもいい」など、毎日何度使っているか分からない一言
 を正すのは難しいけど、善処していきたい。「運を引き寄せる口ぐせ」コーナーも
 あるけど、これは予想以上にふつうの事である。


390◇茅田砂胡「クラッシュ・ブレイズ10 サイモンの災難」☆☆☆☆
 直感で生きているような映画監督に見込まれたヴァンツァーが撮影現場で会った
 のは「本性」を隠したジンジャーだった。10年前の殺人事件と撮影妨害事件の
 関連とは?

391◇森見登美彦「美女と竹林」☆☆
 「なんとなく竹林が好き」「人生の要所要所に必ず竹林がある」というだけの
 ゆるゆる竹林エッセイ。

392◇田中啓文「辛い飴 永見緋太郎の事件簿2」☆☆☆
 テナーサックス奏者・永見緋太郎シリーズ二作目。ジャズを舞台にしたミステリ。

393◇拓未司「禁断のパンダ」☆☆
 鋭敏な舌を持つ料理評論家と、料理マシーンと評される完璧な料理人、偶然彼ら
 と知り合いになった小さなビストロのシェフは、恐るべき因果を持った事件に巻き
 こまれてしまう。正直、最初からオチは見える、そして全くその通りになる。

394・395◇神坂一「DOORS I・II」☆☆☆
 朝起きたら家中がドアだらけになっていて、妹はリスになっていて、テレビから
 何かうにょうにょしたものが出ていたり、妹キングが世界を征服していたり、
 怪談甲子怨が開催されていたり。どーしようもないくらい混乱した世界を直すため
 女子高生姉妹がパラレルワールドを駆け回る。

396◇中山智幸「さりぎわの歩き方」☆☆
 中編二作収録。表題作の主人公(男)の考え方や行動にもやもやしたものが残る。
 普通より若干テンションが落ちた状態の、掴みにくい曖昧な心情に近い?
 なんとなく気になった小説ではあるけれど、他の作品を読もうとは思えない。

397◇七河迦南「七つの海を照らす星」☆☆☆☆
 海を臨むのどかな児童保護施設を舞台にした日常の謎連作短編集。様々な謎が
 ひとつに集約されるのだけれど、そこまで無理して関連づけなくても良かった
 んじゃないの?って思う。綿密な伏線というにはちょっと…。

398◇吉永南央「誘う森」☆☆☆
 結婚してわずか2年で妻が自殺した。しかし自殺の兆候など全くなかった妻の死に
 疑問を覚えた主人公は、不審な笑みを浮かべる義妹を疑うが…。美しい湧き水と
 ともに代々続く造り酒屋の陰に潜む、悲しい事件とは何なのか。

399◇今野敏「心霊特捜」☆☆☆
 警察上層部が特別に組織した「R課」とは、実は心霊捜査専門の部署だった。
 総務課なのに何故かR課との連絡係を任された主人公は、ちょっと奇妙な事件と
 その解決を目撃することになる。


400◇初野晴「退出ゲーム」☆☆☆☆☆
 ををををっ?て感じで引き込まれました。暢気な気風の高校を舞台に、吹奏楽に
 燃える元気なヒロインと、美少年風探偵が、学園生活で起きた日常の謎を、時には
 明るく、時には現実感を持って解決する。続編も出そうなのですごく楽しみ。

401◇芦辺拓「月蝕姫のキス」☆
 少しばかり物事を突き詰めて考える性格の主人公は、ある日殺人事件に遭遇する。
 一種の密室状態にあった現場にいたのは、主人公と「彼女」だけだった…。

402◇北村薫「野球の国のアリス」☆☆☆
 野球大好き少女アリスが、慌てたようすの宇佐木さんを追いかけて飛び込んだのは
 左右と常識が反転した不思議な世界だった。清々しく気持ちいい物語。

403◇萩原麻里「トキオカシ」☆☆☆☆
 異常な記憶力を持ちつつも平凡な高校生活を送っている誠一の前に突然現れた
 双子の美少女。彼女たちは遙か昔から続く呪われた血脈「トキオカシ」であり、
 誠一は双子の片割れと「対」になる運命だと告げられる。

404◇本多孝好「チェーン・ポイズン」☆☆☆
 「一年後、安らかに死ねる薬を差し上げます」その一言を頼りになんとか生き
 続け、そして部屋を片づけ遺書を残した女性。連続した三件の服毒事件が気になり
 詳細を追う記者。毒を届ける人物とは一体なにものなのか?

405◇黒川博行「ドアの向こうに」☆☆☆
 大阪府警捜査一課シリーズ5作目“ブンと総長”二作目。工事現場で見つかった
 バラバラ死体、数日後、その事件の切り抜きを隠し持った心中事件が発生。
 面倒をみることになったエリート・五十嵐との大阪VS京都お国対決も味のひとつ。

406◇黒川博行「絵が殺した」☆☆
 大阪府警捜査一課シリーズ6作目“名脇役・吉永刑事”。伸びた竹にひっかかっ
 ていたのは白骨死体、それは一年前に海で転落死したと思われていた画家だった。
 死体移動のいきさつと巨大な贋作グループの存在で、事件は混沌としてゆく。

407◇太田忠司「玄武塔事件」☆☆☆
 少年探偵・狩野俊介シリーズ五作目。ウェイトレスのアキが友人のお供で宿泊
 することになった海に臨む洋館、そこには玄武塔という謎めいた黒い塔があり
 過去にいくつかの事件が起きていた。死んだはずの人間からの手紙や密室殺人
 の謎に少年探偵が挑む。

408◇太田忠司「天霧家事件」☆☆
 少年探偵・狩野俊介シリーズ七作目(だけど彼は不在)いつも裏方に回る野上が
 主人公。全身黒ずくめの依頼人が持ってきた一枚の写真、そのたった一枚の写真が
 街一番の名家をゆるがす事件へと発展していくこととなる。

409◇仁木英之「薄妃の恋」☆☆☆☆
 「僕僕先生」続編。千年万年生きている仙人“僕僕先生”(見かけは美少女)と
 彼女に気に入られた青年薬師・王弁の諸国漫遊記。


410◇古処誠二「フラグメント」☆☆☆
 級友の葬式に向かう途中に起きた大地震で、崩壊した地下駐車場に閉じこめられた
 7人。暗闇の密室で起きた殺人事件。いじめの枠を超えた悪意に鳥肌が立つ。
 ミステリ仕立てではあるものの「学校」についての問題提起も多く、読了後のほう
 が色々考えさえられる。1頁目から漂う閉塞感、この作家さんの特徴なのかな?

411◇仁木英之「僕僕先生」(再読)☆☆☆☆
 続編を読んだけど思い出せないエピソードがあったので再読。文庫出たら買おう。

412◇吉田戦車「吉田電車」☆☆☆
 電車に乗り各地の麺をずるずるすする様が書かれたエッセイ。

413◇六塚光「タマラセ1 〜彼女はキュートな撲殺魔」☆☆☆
 11年前の隕石落下により甚大な被害を受けた街、その街でいま持ちきりなのは
 青色の撲殺魔の噂だった。隣家に越してくるなり親しげに手作りのお弁当を
 作ってくれるようになった彼女の真意とは?

414◇六塚光「タマラセ2 〜探偵はドリルで突つかれる」☆☆
 隕石の影響で爆発的に増えたタマラセをめぐり、とある村からの刺客が次々と
 やってくる。

415◇山田正紀「1ダースまであとひとつ」☆☆
 ミステリ&ホラー&SF、いろいろ寄り集まった短編集。

416〜427◇西尾維新「刀語 全十二話」☆☆☆
 伝説の刀鍛冶が創り出した12本の妖刀を集めるため、隔絶された島で育った
 虚刀流剣士と、野望を抱く白髪の奇策士が手を組んだ。装画が巻を増すごとに
 神がかってくる……すげえかわいい。

428◇梶尾真治「穂足のチカラ」☆☆☆
 家庭崩壊寸前の海野家、家族をつなぎ止めているのは幼い穂足くんの存在だった。
 ある日、自転車から転落し意識不明になった穂足から正体不明のピリリとした
 電気が発せられ、その電気に触れた家族が「生まれ変わった」。穂足のチカラに
 ついては最後まで「そんなうまくいって大丈夫なの?」という不安がつきまとう。

429◇六塚光「タマラセ3 〜サイボーグは果実を愛する」☆☆☆
 玄関先に倒れていた幼なじみの少女を匿った事から、とある村の最凶武闘派と
 闘うことになってしまう。唐突な幼なじみ&双子設定に少々呆れた。


430◇柴田よしき「星の海を君と泳ごう」☆☆☆
 銀河総合大学で成績も学費もギリギリの生活をしている少女ララに「割の良い」
 アルバイトの話が舞い込んできた。そこで知り合った大学一の天才少年とともに
 ララは銀河を揺るがす大事件に巻き込まれてしまう。

431◇柴田よしき「時の鐘を君と鳴らそう」☆☆☆
 前作から20年後、念願の編集業に就いたものの、いわれのない人種差別(星差別)
 を受け辺境のエリアに左遷されてしまったララ。落ち込むララの目にとまった
 大統領選挙のチラシに載っていたのは、生死を共にした天才少年の姿だった。

432◇壁井ユカコ「キーリ 死者たちは荒野に眠る」☆☆☆
 死者の姿が見える少女キーリは、ある日「不死人」と「しゃべるラジオ」に出会う。
 彼らに惹かれたキーリは無理矢理彼らの旅に同行し、旅先で不思議な死者たちと
 出会い、そして身が引き裂かれるほどの別れを経験する。

433◇水野泰治「密室殺人講座」☆☆
 廃墟になった地下の精神病棟で開催されたミステリ講座、しかしその扉は閉ざ
 され、開くのは三日後だという…。発起人のミステリ作家の惨殺により地下室は
 疑心暗鬼の巣窟となる。終詞はなくってもいい気がする。

434◇星隅真野「駒王神社深川家物語 神楽と丹生」☆☆
 オフィスビル街にひっそりと存在する駒王神社、しかしその境内には占いの館と
 喫茶店兼社務所に移動クレープ屋。境内大改造の発起人、安倍晴明の生まれ変わり
 と囁かれる少年・神楽が営む“裏稼業”とは?若干読みにくい文章だったような。


(12月)

435◇首藤瓜於「事故係生稲昇太の多感」☆☆☆
 交通課所属の直情型で正義感あふれる生稲昇太巡査22才。コンビを組む、天才かつ
 クールな先輩とともに交通事故の解決を目指すが、社会や警察組織の見えない壁に
 ぶち当たり落ち込むことも多くて…。

436◇矢野龍王「箱の中の天国と地獄」☆☆☆
 25階建ての閉ざされた極秘施設でのサバイバルサスペンス。「二つの箱、どちらか
 を開けなければ上階への扉は開かない。しかし不正解なら死の罠が待っている」。
 施設に幽閉されていた6人の男女が生き残りをかけ、理不尽なゲームに挑む。
 
437◇森奈津子「シロツメクサ、アカツメクサ」☆☆☆☆
 背徳的&エロス薫る作家というイメージだったけど、どうも違うようだと。
 オールオッケーな性愛がモチーフだからか、妙にあけっぴろげな感じ。面白い。
 官能小説ジャンルではなくSFに分類されるワケがわかった。
 
438◇矢崎在美「ぶたぶたの食卓」☆☆☆☆☆
 光文社の「ぶたぶた」シリーズ2冊目。徳間デュアル含むシリーズとして5作目?
 見た目はピンクのぶたのぬいぐるみ、でも中身は心優しい中年男の山崎ぶたぶた。
 人生に立ち止まってしまった人々が様々な場所でぶたぶたと出会い、新たな一歩を
 踏み出してゆく…。心がほっこり暖まり笑顔が浮かぶ一冊。でてくる食事がどれも
 これも美味しそう。

439◇山本幸久「ある日、アヒルバス」☆☆☆☆
 都内観光バス会社、新人でもベテランでもないバスガイド・デコ。尊敬する先輩の
 突然の転職と、苦手な新人教育を任されて右往左往する毎日。文中に出てくる
 ツアー名が笑えて仕方ない。

440◇森奈津子「西城秀樹のおかげです」☆☆☆☆
 謎のウィルスにより人類が死滅した世界で何故か生き残った二人、人類再建より
 も願うことがあるという仰天の結末とは?揺るぎないアブノーマル世界に溢れる
 エロスと、その全てを笑いとばす剛胆さの詰まった短編集。


441◇乾くるみ「カラット探偵事務所の事件簿1」☆☆☆☆
 御曹司の趣味で設立された“謎解き専門”探偵事務所に舞い込んだ魅力的な日常
 の謎に、所長兼名探偵と仕事中毒の調査員が挑む。

442◇麻見和史「真夜中のタランテラ」☆☆☆☆
 両足を切られた「義足のダンサー」の奇妙な死体、彼女が自分とダブらせていた
 童話「赤い靴」に事件の鍵があるのだが…。謎とは別に、義肢について色々考え
 させられる一冊。

443◇深沢美潮「菜子の冒険 猫は知っていたのかも。」☆☆
 近所に住む、偏屈でケチで人付き合いの悪い老婆のようすが何かおかしい?もし
 かして別人なのかも!?と気づいた菜子は、超有名作家である母の担当編集者を
 お目付役にして、確固たる証拠を集めるべく奔走する。

444◇太田忠司「誰が疑問符を付けたか?」☆☆☆☆
 「ミステリな二人」続編。愛知県警で知らぬ者なし、「鉄の女」と囁かれる敏腕
 女刑事と家事が大得意なイラストレータの夫が様々な事件を解決に導く。

445◇矢崎在美「ぶたぶたのいる場所」☆☆☆☆
 光文社の「ぶたぶた」シリーズ3冊目。シリーズとしては7作目?
 見た目はピンクのぶたのぬいぐるみ、でも中身は心優しい中年男の山崎ぶたぶた。
 彼の今回の仕事場は海辺の瀟洒なホテルの執事。ホテルで開催される劇の演出家
 ・出演者親子など、様々な人がぶたぶたに出会い笑顔になる(例外もいるけど)

446◇矢崎在美「ぶたぶた」(再読)☆☆☆☆
 徳間デュアル文庫一冊目。シリーズ一作目。タクシー運転手、コック、時には
 危険な仕事、というシチュエーションで働くぶたぶたと出会った人々を描く。

447◇矢崎在美「ぶたぶたの休日」(再読)☆☆☆☆
 徳間デュアル文庫二冊目。シリーズ二作目。占い師、刑事など様々な職業であり
 ながらも、ひときわ輝くぶたぶたの存在。幕間にある「ぶたぶたの休日」がいい
 味出してる。

448◇矢崎在美「刑事ぶたぶた」(再読)☆☆☆☆
 徳間デュアル文庫三冊目。シリーズ三作目。刑事として真面目に働くぶたぶた。
 ぶたぶたにしかできない特殊工作で銀行強盗事件を解決したり、頑なな子供の
 心をそっと見守るぶたぶたにじ〜んとします。

449◇矢崎在美「ぶたぶた日記」(再読)☆☆☆☆
 光文社文庫一冊目。シリーズ五作目。義母の代理でエッセイ講座に通うことに
 なったぶたぶた。ぶたぶたの存在に驚きを隠せない講座メンバーだったが、
 次第に不思議さを受け入れ、真面目で心優しい人柄に惹かれてゆく。


450◇石持浅海「アイルランドの薔薇」☆☆☆☆
 南北アイルランドの統一を画策する武装勢力の副議長が田舎の宿屋で殺害された。
 8人しかいない宿泊客、その中にプロの殺し屋がいるという。特殊な政治均衡の
 ただ中にある事件現場は様々な推理憶測がとびかうことになる。

451◇畠中恵「アイスクリン強し」☆☆☆
 時は明治23年、江戸が消えつつある東京の片隅で開業した西洋菓子屋。歳若い
 オーナーの所には元・武士の若様である警察官達や、成金財閥の令嬢が現れては
 お菓子の注文でなくトラブルを置いていくのであった。

452◇三浦しをん「悶絶スパイラル」☆☆☆☆
 漫画大好き小説家による脳内暴走エッセイ。エッセイは何冊も出ると内容が薄く
 なってしまう作家さんもいるけれど、この人はどんどん濃度があがってゆくよ。

453◇秋梨惟喬「もろこし銀侠伝」☆☆
 刺客に用心していた男が毒を盛られて死んだ。唯一毒味をしていない薬を作った
 薬屋が犯人とされ私刑にかけられる寸前、薬屋の娘の知り合いである老人がふらり
 と現れ、鮮やかな剣術と推理を披露する。「水滸伝」時代の中国を舞台にした
 活劇系推理小説。読了メモはないけどこの本読んだことあるような気がする…。

454◇太田忠司「まいなす」☆☆☆☆
 奈須舞、あだ名は「マイナス」。このあだ名のせいでマイナスな人生にならない
 ように頑張り続ける舞には、何故か面倒事がやってきてしまう傾向がある。殆ど
 接点のないクラスメイトから持ちかけられた相談により、タイムトラベルしたと
 いう少年を巡る事件に巻き込まれてしまう。

455◇はやみねかおる「都会のトム&ソーヤ6」☆☆
 竜王財閥令息である創也の家に招かれた内人、憧れの少女と談笑&くつろぎの
 ティータイムになるはずが、超最新式ホームセキュリティーと闘う羽目に。

456◇森絵都「ラン」☆☆☆☆
 家族と死に別れ覇気のない生活を送っている主人公、唯一の話し相手である寡黙
 な自転車屋さんからもらった自転車を走らせているうちに偶然、死者が転生前に
 留まっている世界に迷い込んでしまう。カバーデザインが不満。内容の面白さが
 全然伝わらない。一見で興味もたせるように作ってよ!帯でフォローしてるの?

457◇有川浩「阪急電車」☆☆☆☆☆
 兵庫県を走るローカル線各駅停車を舞台にした連作短編。初心者ふたりのういうい
 恋愛模様と「たまたま乗り合わせた他人だから話せることもあるのよね」の所が
 好き。うまくいきすぎ〜ありえな〜いって斬ってしまう人もいるだろうけど、この
 都合良さが小説の面白味じゃないのかな。

458◇畠中恵「こころげそう 男女九人お江戸の恋ものがたり」☆☆
 幼なじみを中心にくりひろげられる、思うようにままならない恋物語。☆☆なのは
 誰の考えにもしっくりこなかったからで、ストーリーは悪くないと思う。

459◇黒川博行「切断」☆☆
 大阪府警捜査一課シリーズ7作目、だけど今までのユーモア交じりの作風から一転
 してかなりどっぷり濃厚で救いがたい犯罪に。ハードカバーと文庫版でラストが
 大きく違うらしい。


460◇京極夏彦「幽談」☆☆
 うすら怖い話の短編集。「下の人」が群を抜いてキモチワルイ、立ち読みできる
 分量なので、一人暮らしの人は是非読んで。キモチワルサを分かち合いましょう。

461◇柄刀一「ペガサスと一角獣薬局」☆☆
 世界中の不思議な事象を取材するルポライター南美希風が遭遇する殺人事件と
 不思議な逸話。濃厚だけど引きつけられる一冊ではない。
 
462◇西澤保彦「夢は枯れ野をかけめぐる」☆☆
 早期退職し求職中の主人公の元に「毎週水曜日にゴミを分別して欲しい」という
 なぞの仕事が舞い込んで来る。ミステリを挟みながら、中高年〜老人の生活を
 リアルに描く。現実とはいえ、読んでると暗くなってくる…。

463・464◇橋本和也「世界平和は一家団欒のあとに」全2巻 ☆☆
 悪の組織と闘うのは日常茶飯事な「正義の味方」一家。破天荒で明るい一家だが
 「正義の味方」にしか分からない苦悩もたくさんあって…。妹の件はそれで解決
 していいんだ???って感想。

465◇久綱さざれ「神話の島」☆☆
 本州から遠く離れた小さな島、かぐや姫伝説や日本軍の毒ガス基地、そしてカルト
 教の一派が移り住んでいた。その島に行く手段は船のみ、しかし唯一船を操縦でき
 る船長の死で外界との連絡がとれなくなった島で恐ろしい呪いが発動する。
 
466◇柴田よしき「宙の詩を君と謳おう」☆☆☆
 ララ三部作完結。前作から15年後、ララの生活は一変し、政府に見張られ幽閉
 されていた。クーデター、生死不明の夫、緊急コール以降連絡のとれない娘の
 ためにララは監視をふりきって宇宙に飛び出していく。

467◇椎名誠「ばかおとっつぁんにはなりたくない」☆☆
 20年前のエッセイ「酔眼装置のあるところ」改題。あやしい探検隊発足前後の
 内容が多い。

468・469◇橋本治「ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件」☆☆
 TVで「獄門島」を見た資産家の老婆が、自分ちの家族とよく似た名前・設定で
 あることに気付き「恐ろしいことが起こるから探偵を呼べ!」と言い出した。
 たまたまヒマだった主人公が偽探偵として老婆宅に参上したその日に、ヘンな
 状況での殺人事件が。“昭和軽薄体”はとっっっても読みにくい。


470〜473◇三浦真奈美「女王陛下の薔薇」全4巻 ☆☆☆
 女性蔑視が当然の帝国で史上初の女王が即位した。誰一人味方のいない議会や
 がちがちに凝り固まった慣習に立ち向かう女王と、彼女を支えたいと願う幼なじみ
 の少女エスティ。彼女たちの決断が帝国の歴史を大きく変えていく。後半、徐々に
 エスティの名声が上がっていく過程、いまいち説得力がないのが気になる。

474◇ゆうきえみ「窓ぎわのゴースト」☆
 ちょっとだけ霊感のある兄が「ゴーストハンター」をやり始めた。バイト気分で
 手伝っていた主人公の少女は唐突に強力な霊感を取得してしまい、ボロアパートに
 住むゴースト達の願いを聞くために奔走する。所々イラッとする話でした。

475◇森福都「琥珀枕」☆☆☆☆
 300年生きている鼈の徐康先生に教えを乞う県令の息子、彼らは高台から街を
 眺めながら人々の生活を読み解いていた。中国歴史ミステリー(妖怪含む)。

476◇六塚光「タマラセ4 〜鉄仮面はメロンパンを夢見る」☆☆☆
 タマラセが発動できない非常事態のなか、とある村の凶敵達が次々参戦。

477◇六塚光「タマラセ5 〜ボンクラたちのララバイ」☆☆☆
 けったいな話の多い短編集。「ボンクラ」の正式団体名は笑える。

478◇六塚光「タマラセ6 〜幼馴染はドラゴンを呼ぶ」☆☆☆☆
 隕石を呼び寄せ再び落下させようと企む一味と、あの惨劇を繰り返さないために
 全力で阻止する主人公。すっきり完結したので気分良い読了感。

479◇朝倉かすみ「タイム屋文庫」☆☆☆
 会社を辞め、初恋の少年の言葉を胸に、祖母の家でSF専門の貸本屋を営もうと
 決心した柊子。気ままな黒猫がかわいい。数百冊で貸本屋が成り立って、商売と
 して利益が出てるのかと不安になる反面、こんな店があったらふらりと通いそう。


480◇赤城毅「麝香姫の恋文」☆☆☆
 昭和8年、怪人二十面相の噂が走る少し前にもちきりだったのは「怪盗淑女麝香姫」
 の活劇話だった。美しいものだけを狙う美貌の怪盗vs行灯教師の勝負の行方は?

481◇西澤保彦「スナッチ」☆☆☆
 高知県を中心に降り注いだ銀色の雨、その雨に打たれ意識が遠のき、眼がさめたら
 30年が経過していた主人公。時代の変化や「サシモドシ」「ベツバオリ」という
 謎の存在になってしまった戸惑い、そして追い打ちをかけるように飛び込んで
 きた婚約者殺害のニュース…。最近の西澤氏は様々な社会問題(その中でも特に食)
 について語りたいようだ。

482◇里見蘭「彼女の知らない彼女」☆☆
 もしも全く違う自分を生きられたら…?平行世界でマラソン金メダリストになって
 いる「自分」の代理としてフルマラソンに出場することになった主人公、しかし
 本番まで四ヶ月しか残されていない。国民の期待を背負って優勝することはでき
 るのか? 天性の才能があっても四ヶ月でフルマラソン走れるのぉ?

483◇海野碧「迷宮のファンダンゴ」☆☆
 「水上のパッサカリア」続編。九ヶ月後、整備士として社会にとけ込んでいた
 主人公の眼に飛び込んできたのは、少年時代の命の恩人ともいえる女性が事故に
 あったというニュースだった。彼女から渡された一枚のCDを火種に、様々な国の
 公にできない組織が動き出し…。

484◇月見草平「魔法鍵師カルナの冒険」☆☆☆
 技術と魔法を組み合わせ世界中の鍵をあける魔法鍵師になるべく、主人公は大陸一
 の凄腕鍵師のもとで修行に明け暮れている。そしてとうとう鍵師デビューの日に
 引き受けた仕事は、伝説の鍵師が作った難解困難を極める二つの鍵だった。
 
485◇扇智史「閉鎖師ユウと黄昏恋歌」☆
 優柔不断で積極性に乏しい少年が、気になるクラスメイトの少女と見つけたモノ
 は、異なる世界との接点になる黒い大きな「孔(あな)」だった。そしてその孔
 を塞ぐためにやってきた「閉鎖師」は巨大なペンチを持った美少女で…。

486◇道尾秀介「背の眼」☆☆
 観光地もない寂れた温泉宿に気分転換でやってきた売れない作家・道尾。最近、
 その村では天狗の神隠しによって四人の少年が消えたという噂が流れていた。
 同時に背中にぎょろりとした眼がある写真が多数確認され、眼が現れた人は必ず
 非業の死を遂げていた…。一番知りたかった「背の眼」の正体は……?

  • 最終更新:2016-05-20 11:32:50

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